理念&沿革 PHILOSOPHY & HISTORY

代表メッセージ

【理念】本人主体 地域の中で 関わる全ての人が対等に力を合わせて常務理事施設長 中井香代子

   私たちは最も障害の重い人たちと共に歩んで四半世紀になろうとしています。
   その歳月、仲間たちは、手も足も動かない、あるいは動かしたくない方へ動いてしまう、または発作で頭の中がショートしてしまっているなど、誰にも代わってもらえない不都合な身体をけなげに引き受けてきました。そして、いつも周囲の人達との関わりを、外の地域を、新しい体験を希求しつつ、小さな楽しみや喜びに笑顔で応える姿を見せてくれています。この仲間たちは自由に動けず言葉を発せなくても何もできない人ではありません。豊かな情緒を持ち精一杯命を輝かせるという生きることの原点を私達に示し続け、私たちの背中を押し続けてきた主体的な存在なのです。
   重症心身障害者という位置づけが曖昧で不十分な福祉制度のもとですが、これからもぶなの森を取り巻くすべての人達にもお力を貸していただきながら、私たちは力の限り仲間達の求める社会資源を創造していきたいと思います。仲間達が人として幸せに暮らせることが地域社会の豊かさの証でもあります。私たちもそこに共に居たいと思います。

   障害の有る人もそうでない人も、人は人の中で生かされ、人と共にいて輝くのだと思います。「地域の中で」、「本人主体」を変わらぬ基本理念として歩んでいきたいと思います。

経営理念

重い障害を持ち日常生活の全てに介助の手を必要とする人も、一人の人間として主体性を確保し、社会参加しつつ自己実現できるように、 また、地域の中で、健康で生きがいのある生活ができるように支援します。

沿革

   昭和54年(1979年)に養護学校教育が義務制となり、それまで在宅を余儀なくされていた障害の重い子ども達が就学しました。昭和62年(1987年)、この子ども達の卒業後の進路先がないことを知った二人の親が、重症心身障害者の卒後の通所の場を自分たちで創ろうと、愛知県立港養護学校の親達に呼びかけて学習会を始めました。月1回の学習見学を重ねるうち、志を同じくするグループが生まれ、以下に示す活動を進めて現在に至ります。(註:末尾に○を付した項目は重症心身障害児者を対象としたことでは名古屋市内初、◎は愛知県内初のもの)

※団体名・法人名のぶなは正しくは漢字表記で「木」偏に「無」と書く一字でぶなと読みます。閲覧環境によって表示されない場合がございますので平仮名で表記しております。

1987年 6月 土曜学校発足(月一回)◎
  8月 サマースクール4日間開催 ◎
  9月 「心身障害者の療育作業施設を作る会ぶなの森」結成
1988年 3月 月刊『ぶなの森』創刊
  7~8月 ぶなの森サマースクール10日間開催(2001年迄毎年)
1989年 7月 対名古屋市「重症児者にも通所施設を」と陳情
  10月 港区に民家を借り、活動拠点とする(至る1992年5月)
  10月 『ぶなの森会報』第三種郵便物認可
1990年 10月 「ぶなの森日曜作業所」
(=将来の施設活動内容試行事業。月1回 至る1994年3月)開設 ◎
1991年 5月 ぶなの森土曜学校 名古屋市より障害者青年学級として委託される(至る1997年3月)
  6月 日浦美智江氏講演会『地域の中で』愛知県勤労会館にて開催
  7月 ぶなの森緊急送迎代行事業発足(至1999年3月)
1992年 5月 プレハブ105.6㎡を新築し活動拠点を緑区大高町に移転(至2003年4月)
  10月 将来構想委員会設置
  12月 『第1回ぶなの森を支援するチャリティーバザー』緑区役所講堂にて開催(以後年1~2回開催)
1993年 4月 シンポジウム『この街が好き、みんなと一緒に暮らしたい』開催
  7月 対名古屋市補助金制度新設を陳情 一万人署名を添付
1994年 4月 小規模通所施設「ぶなの家」開所 ○
新設された“名古屋市重症心身障害児小規模通所援護事業”の第1号助成施設となる
  4月 シンポジウム『この街が好き、みんなと一緒に暮らしたい』パートⅡ開催
1995年 4月 シンポジウム『この街が好き、みんなと一緒に暮らしたい』パートⅢ開催
  10月 「重度障害者の生活を考える地域ネットワーク-愛知」結成主宰、国への制度要求のネットワーク作りの提案を全国に発信開始(至2007年3月)
1996年 6月 『ぶなの森会報』をリニューアルし、ぶなの家広報『いずみ』創刊
1997年 4月 「心身障害者の療育作業施設を作るぶなの森』を解散し、
「重度障害者の地域生活を支える会ぶなの家」と改組改名して発足
  6月 第2施設「クマゲラの家」借家にて開設
  6月 法人設立準備委員会設置
1998年 6月 「クマゲラの家」、新築移転、木造一部RC作り 112.2㎡(至2006年12月)
  6月 ぶなの家障害者青年学級「山毛欅ブナ(ぶなぶな)」名古屋市委託を受けて発足
  7月 独自の地域生活支援事業を開設しナイトケアを開始 ○
  10月 シンポジウム『この街が好き、みんなと一緒に暮らしたい』パートIV開催
1999年 10月 第3施設「鳴海ぶなの家」賃貸マンションにて開設
2000年 4月 キワニス社会公益賞受賞
2001年 2月 法人設立募金開始(至2003年3月)
  4月 法人設立準備委員会再編
2002年 4月 養護学校就学児童生徒療育活動「土曜元気クラブ」開催 ○
  10月 緑区細口三丁目の現在地に社会福祉法人施設建設のための土地1468.96㎡購入
2003年 4月 前項の土地に木造105.6㎡を新築し「ぶなの家」を移転
  6月 名古屋市単独助成の短期入所事業開始(至2006年3月)
  9月 支援費基準該当事業所「ライフサポートぶな」を開設し居宅介護事業開始
2005年 9月 日本財団の施設整備補助金決定し、「社会福祉法人ぶなの森」認証される
2006年 4月 知的障害者通所更生施設「ぶなの家」新築開所 RC造2階建686.68㎡
  4月 居宅介護事業所「ライフサポートぶな」社会福祉法人事業に移管
  6月 指定単独型短期入所事業所「ライフサポートぶな」開設
2007年 4月 「ぶなの家」障害者自立支援法に基づく生活介護事業所に移行
2009年 10月 緑区小坂二丁目にケアホーム建設用土地 215㎡購入
2010年 3月 前項土地にケアホーム「にこっと」・「くまげら」新築整備 RC造3階建421.59㎡
  4月 共同生活介護事業所「ドエルデザイン」を開設し、前項ホーム運営開始

法人名に込めた想い

ぶなの森 「橅の森の初夏」 柳田華子氏作・カッパ刷

ぶなの森

ひっそりと静寂(しじま)のなかにたたずむぶなの原生林(もり)
立ち止まって耳を澄ましてみよう
生物の息吹が聞こえる
たぐいなく層の厚い動植物(いきもの)の生態系を育み
ゆたかな水を貯えるぶなの森・いのちのいずみ
小さな虫けら
すっくと立つぶな
悠々と梢を舞うクマゲラ
みな繋ぎあう鎖となって
そこに全てのいのちを支えあっている
人のいのちも全てのいのちによって支えられている
どのいのちも育てあって生きよう

後援会

重度障害者の地域生活を支える会ぶなの家

   前述の社会福祉法人ぶなの森の沿革の中に述べられてきたこの会は、1987年に結成された重い障害の子を持つ親達を中心とする任意団体です。(1997年に現在の名称に改名)。会員は、障害者の親を中心に職員有志・福祉関係者などで構成している約30名です。
   学識経験者の方々の支援も得て卒業後の子ども達にどんな処遇が必要なのかという自分たちの学習活動に勤しむ傍ら、会報発行などの情報発信活動や制度要求運動にも努めてきました。名古屋市に訴えて、仲間の子ども達が卒業する年度までには、5名の重心・重複障害者が授産作業でなく療育・日常生活学習を取り組む通所施設に10名の小規模作業所と同額の“重症心身障害児小規模通所援護事業補助金”を新設してもらうことができました。そうして、第1号施設「ぶなの家」を自分たちの資金で建てたプレハブで開所しました。
   会は、発足当初から厳しい資金作り活動を続け、12年間の小規模施設運営を続ける中、5名規模の施設を3か所に増やして概ね32坪ほどの施設を3棟自力で建築し、常時不足する職員の人件費の補填を行なってきました。また、念願の社会福祉法人格取得のため募金活動を2年間行い、細口の土地取得を果たしました。最後に日本財団の施設整備資金助成を実現し、社会福祉法人ぶなの森を生み出す全ての準備を整えたのです。
   そして、2006年4月に「社会福祉法人ぶなの森」が新築整備した「ぶなの家」がオープンして、3か所の小規模施設の利用者全員が「ぶなの家」に移り、「重度障害者の地域生活を支える会ぶなの家」は“日中活動施設を運営するという仕事”を卒業することになったのです。
   しかしながら、重度障害者の地域生活を支える仕事には終わりがありません。「社会福祉法人ぶなの森」の後援会としての役割を担いながら、ケアホームづくりの資金援助、地域参加活動の支援を進めるための助成など、資金作りの目的は種々あります。
   また、親亡きあとも地域で安心して暮らし続けられるよう、例えば障害基礎年金をせめて生活保護費の水準まで増額してもらうなど、制度を良くしていくために求められる役割を担うことも大切な仕事です。
   現在、重度障害者の地域生活を支える会ぶなの家が手掛けている主な活動は、以下の3事業です。
         【1】 資金づくり
              (1)バザー (2)資源回収 (3)手づくり品製作 (4)募金箱の設置 など
         【2】 月刊広報誌「いずみ」発行
         【3】 障害者青年学級「山毛欅ブナ」(ぶなぶな)の企画運営
 これらの活動の様子はTOPのイベント情報からアプローチできますのでご覧ください。

ぶなの家を支援する[いずみ会]

   「重度障害者の地域生活を支える会ぶなの家」を後援する賛助団体です。    会員の方々は、単年度の年会費による資金援助をして下さっています。[いずみ]の購読者でもありぶなの森の大切な理解者です。年度によって異なりますが100~250名の会員さんがおられます。いつでも会員募集をしております。
   入会して下さる方は郵便振替口座名[いずみ会]、口座番号 00890-8-17183宛、お名前、ご住所、口数、電話番号を記入してご送金ください。年会費は、1口1,000円(ぶなの家広報「いずみ」年間購読料600円を含む)となっており、何口でも結構です。次年度継続するかどうかはご自由です。どうぞご入会下さるようお待ちしております。「いずみ」を郵送させていただきます。

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